新型コロナウイルス感染拡大で延期していたJ1が7月4日に再開する。首都圏クラブのチームがまもなくすべて練習を再開する。

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◆横浜F・マリノスは6月1日から約2カ月ぶりに全体練習を再開する。感染対策として、ビュッフェ形式で行ってきた練習後の食事スタイルを変更。野菜は容器に入ったものを個別に渡し、メイン料理のみ選手が数種類の中から選択し、配膳スタッフから手渡される。数人で会話などをしながらの食事は禁止とし、選手は2~3列ほどの横並びで座る。クラブによると、サインペンなど、選手の使用する用具の消毒なども細かく徹底しているという。

◆FC東京はチームを3つのグループに分け、26日から練習を再開している。ボールやマーカーは練習中も消毒を行い、ドリンクは選手ごとに個別にしている。また練習後の動き方も感染対策のために動線を作り、脱衣場を決めるなどして練習に参加した選手やスタッフが必ず清潔な状態で室内に入れるようにしている。

◆鹿島アントラーズは28日に全体練習を再開した。練習中の給水をマイボトル制にしたのに加えて、水の準備も選手自身で行っている。練習前はクラブ支給のスクイズボトルに自ら水を入れ、氷は使い捨てビニール手袋で触るという徹底ぶり。コーチ陣や通訳も同様の措置をとっており、間接接触を極力減らすよう努めている。

◆川崎フロンターレは近日中に再開させる全体練習を、報道陣には見学を許可する方針だ。広報担当者は「できる範囲で、サポーターの皆様に多くの情報を届けてもらえるようにしたい」と説明。報道陣同士も距離を取りながら、ピッチと十分に距離が離れた所定の場所から、チームの動きを確認できるようにする。選手や関係者との接触は避け、取材はオンライン上で行う。

◆浦和レッズは6月1日から全体練習可能となる見通しの中、大槻毅監督は少人数グループ練習を延長する方針だ。GK1人、フィールド選手6~7人を1グループにまとめ、4班に分かれた練習を続けるが「もう少しグループトレをやっていく。少人数で負荷をかけやすい利点があるので生かしながら」と解説。6月第1週終盤で、全体練習に移行する予定だ。同監督は「再開が決まり、選手と一緒に目標を見定めることができる。選手は意欲的な姿をみせている」と満足げだった。

◆柏レイソルは6月1日から練習を再開し、最初は7人のグループ練習からのスタートとなる。ミーティングはオンラインで行い、同1日時点の運用ではクラブハウス、ロッカールーム、浴室、室内ジムは使用不可。食堂は引き続き休止で、食事と水は個人で手配する。グループ練習は、1週間おきに人数を増やしていく予定だ。しっかりした対策を講じ、慎重に練習を再開させる。