浦和レッズ大槻毅監督(47)が7月4日の今季再開に向けて「あとはのぼっていくだけ」とポジティブ思考を口にした。30日、さいたま市内で開かれた少人数グループによるチーム練習後、オンライン上で報道陣に対応。新型コロナウイルスの影響で1カ月半近くのチーム活動休止を挟み、27日から練習を再開したばかり。過去2回、シーズン途中から監督就任した経緯を踏まえつつ「いつも困難な状況でスタートしていることがボク個人にあって。こういった時はのぼっていくだけ、上がっていくだけだと思っています」と冷静に状況を受け入れた。

緊急事態宣言の解除時期に地域差があり、Jクラブの調整にも差が生じている。解除が遅かった1都3県に入る浦和レッズは遅れている状況にある。その現実を受け止めつつ、同監督は「現状の中で致し方ない。だからといって、しょうがないというつもりもない。現状の中でやれること、今までやってきたことをしっかりやって7月4日に向かっていきたい」と揺るぎない姿勢を示した。

リーグ再開後は過密日程が予想される。既に無観客試合で再開したドイツ・ブンデスリーガでは故障者が多く出ているという背景もある。6月15日発表される予定の日程次第で、調整のロードマップを変更する可能性もある。大槻監督は「7月4日がスタートで、その後も試合は続く。続くことに向けての準備もしていきたい」と長いスパンで考えながらの準備を意識していた。【藤中栄二】