横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(54)が過密日程の中でもチーム戦術を貫く覚悟を語った。

18日、非公開での練習後に取材に応じ、平日にも試合が組まれることになった今季について「本当にユニークな日程になった」と表現し「まずは選手、スタッフが健康であることが大事だと思っています。サッカーに関しては、なるべくやってきたことを変えずに、スタートした時にしっかり自分たちのサッカーができるようにしたい」と力を込めた。

練習休止期間中にはレンタルバックとなったMF天野純(28)のほか、DF実藤友紀(31)、DF小池龍太(24)の3選手を獲得。新戦力にもチーム戦術への順応を求め「大事になってくるのは、この期間を使って1日でも早く自分たちのサッカーを頭の中に入れてやってくれること。期待はしています」と話した。

この日は約1時間、ストレッチやパス回しなど軽めのメニューで調整した。休止期間中はスタッフらとの情報共有などを行いながら、自宅で家族と過ごしていたといい「みんな難しい時期だったと言うが、自分はそういう時間があったからこそ、今の自分たちがあると思います。自分は海外から日本に来ましたが、その中でも全員が協力しあって居心地よく過ごさせていただきました」と振り返った。

再開初戦は7月4日にアウェーで浦和レッズと無観客で対戦する。普段は多くの浦和サポーターで埋まる埼玉スタジアムで無観客試合を戦うことには「興味深い試合になる」と口にし「いい戦いが繰り広げられると思っています」と意気込んだ。【松尾幸之介】