Jリーグは13日、12日までに金明輝(キム・ミョンヒ)監督(39)ら10人が新型コロナウイルスに感染しクラスター(感染者集団)が発生したサガン鳥栖について、今後のリーグ戦3試合の開催を中止すると発表した。

対象試合は15日ガンバ大阪戦(駅スタ)19日ベガルタ仙台戦(ユアスタ)23日北海道コンサドーレ札幌戦(駅スタ)で、新たな日程は調整していく。12日に中止となったルヴァン杯サンフレッチェ広島-鳥栖戦は、代替試合を行わず中止にすることを決定した。

鳥栖は12日夜の記者会見で保健所から2週間の活動自粛依頼があり、当面は全体練習はせずに選手は自宅待機とすると説明。これを受け、Jリーグは行政から指導された期間に照らし、少なくとも3試合の開催見送りを決断。集団感染発生時のプロトコルに基づき、陰性判定者も「濃厚接触者」とみなして自主隔離するなど行動管理を徹底する。

村井チェアマンはJリーグ広報部を通じてコメントを発表した。「同一クラブから多数の陽性判定者が出たことで、行政サイドによって濃厚接触者を特定することが物理的に困難であることから、これ以上、感染が拡大しないことが十分確認できるまでの間、当該クラブの活動を一定期間自粛し、その間の当該クラブにかかわる公式試合の開催を中止することを決定した」と説明。Jリーグからクラスターが発生したことをリーグ全体の問題と重く受け止め「ガイドラインの見直しはもちろんのこと、練習や試合ありきではなく、感染拡大を封じ込めることを第一の基軸とおき、あらゆる策を講じ、これ以上の感染拡大を防ぐための最大限の努力をしていく」と語った。