清水エスパルスは約1カ月ぶりの連敗を喫した。ホーム横浜FC戦の前半44分、MF金子翔太(25)が1ー1に追い付くゴールを決めたが、その後2失点。後半ロスタイムにMF竹内涼(29)が今季初得点し、1点差に詰め寄るのがやっとだった。2-3で敗れ、前節横浜戦(3●4)に続いて2連敗。失点癖が変わっていないことが浮き彫りになった。

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清水はホームで3失点を喫して2連敗となった。前半25分に先制を許すも、狙い通りの形で同点に追いついた。同44分、MFヘナト・アウグストが敵陣でパスカット。すかさず前線へスルーパスを送ると、パスを受けた金子が右足で流し込んだ。だが、直後にクロスから失点。リードを許して前半を終えた。

反撃を目指す後半だったが、同5分にカウンターを受けて3失点目。出ばなをくじかれた。その後もチャンスを逃す場面が続き、時間だけが過ぎた。同ロスタイムに竹内の今季初得点で1点を返すのが精いっぱい。詰めかけた4417人のサポーターのため息が漏れた。

今季リーグ戦12試合中8試合で複数失点。この日もクロスとカウンター対応に課題を残した。ピーター・クラモフスキー監督は「守備のポジショニングを外してしまう場面があった」。竹内は「失点は全て自分たちに問題がある。改善しないといけない」と唇をかんだ。

史上6クラブ目のJ1通算400勝に王手をかけてから3戦勝ちなし(1分け2敗)。足踏みが続いている。次節は29日、敵地で首位川崎Fと対する。切り替えて難敵との一戦に備えるしかない。【古地真隆】