横浜FCが清水エスパルスを3-2で下し、クラブ初のJ1での3連勝を達成した。今季4勝目で、第12節の時点で13年前のJ1での年間勝利数に並んだ。

前半25分、3試合ぶりの先発出場となったFW斉藤光毅が、ペナルティーエリア右外でパスを受けると、そのまま右足を振り抜きミドルシュート。相手に当たりネットに吸い込まれた。斉藤は「先発でやってやるぞ、という気持ちが強かった」。普段のシュート練習で遠くからのシュートの練習を積んでいたことを明かし「個人的に、今季(J1で)やって、打たないと入らないなと思った。試合前から打つように心がけていた。相手には当たりましたがゴールはゴール。ポジティブにとらえたい」と振り返った。

19日の鹿島戦は、相手の激しいプレッシャーに攻撃の形がつくれず、最後は防戦一方で1-0で辛勝。今節の清水戦まで中2日で、下平監督はミーティングを軸に攻守での修正を図って試合に臨んでいた。前半を2-1で折り返し、指揮官はハーフタイムに「このまま守備を固めて守りきることもできるがどうするか。自分は個人的に、ボールを持って攻撃したい」と選手に話したという。選手も納得し、守備固めでなく、再び後ろから攻撃を組み立て後半開始からギアを入れた。後半5分に、カウンターからMF松尾がスピードを生かしてゴール前に仕掛け3点目。終盤は、DFマギーニョ、DF武田が負傷退場し1点差まで詰め寄られたが、守りきった。

下平監督は「クラブ初の3連勝ができたことをうれしく思っています。後半は自分たちのペースの時間が長くて得点ができた。自分たちの攻撃の形をつくり続けたのはクラブとして、チームとして1つ上のステップに上がれたかな」と手ごたえを口にした。