アスルクラロ沼津は今季初の2連勝を飾った。ホームでヴァンラーレ八戸に1-0。今季途中に加入したMF秋山裕紀(19)の2試合連続ゴールが決勝点となった。

沼津の調子が上向いてきた。0-0の後半7分、ハイプレスを仕掛けると敵陣深くでボールを奪取。最後は左クロスを秋山が豪快に左足でたたき込んだ。詰め寄るDFをトラップで冷静にかわしてからの先制点を「相手がよく見えていた。思い描いた通り」と振り返った。今井雅隆監督(61)は「前線から圧力をかける戦いが、最近は出せている」と手応えを示した。

先制点を最後まで守り抜いて3試合ぶりの完封勝ち。終盤は相手の猛攻を受けるも体を張って得点を許さなかった。秋山は「我慢強く戦い抜けた。チームにとっても自信になる」とうなずいた。

9月にJ2アルビレックス新潟から育成型期限付き移籍で沼津に加入した。すぐさまチャンスをつかむと、同19日の福島ユナイテッドFC戦(0●2)から5試合連続で出場中。主にトップ下に入り、攻撃の核を担っている。早々にフィットできた要因について「沼津はボールを大切にするチーム。その中で自分のプレーを理解してくれている仲間のおかげ」と謙虚に話した。

3連勝を狙う次節は11日、アウェーでいわてグルージャ盛岡と対する。秋山は「最後のクオリティーが上がれば、もっと得点は増える」。さらに連勝を伸ばして上位を追う。【古地真隆】