新潟レディース(L)は今日14日、今季ホーム最終戦、デンカビッグスワンで3位日テレと対戦する。2節を残し4位新潟Lは日テレと勝ち点3差に迫るが、得失点差は19と大差。4位は死守しつつ、アウェーでの最終戦(21日、INAC神戸)まで3位浮上を狙い、皇后杯につながる試合を目指す。前節、今季初ゴールを決めたMF上尾野辺めぐみ(34)がチームをけん引し、90分集中したプレーでゴールを狙いにいく。

チームの笑い声が響く、12日のピッチ。上尾野辺も笑顔で練習に参加した。上尾野辺は前節8日の伊賀戦(1○0)で初ゴールを決めた。「個人的には得点がなかったので決めた瞬間はホッとした。試合もしっかり勝てたので貢献できて良かった」。

今季はシュートを放ってもポストやバーに嫌われ続け「もってないなぁ」とこぼしてもいた。また、15年目の選手として体の変化も感じていた。「しんどいっす。試合の終わった後の疲れはどっとくる」と上尾野辺。「コロナ禍で自主練習からコンディションを上げるのが難しかった。練習を続けていた方が調子が良かった」と振り返る。前節の貴重な1得点で少し心が晴れた。

日テレとの前戦、8月のアウェー戦。試合終盤まで2-0とリードも、2-2で引き分けた。我慢強く試合を進めたが後半足が止まり、相手の勢いの中で対応する力がなく2失点していた。「90分集中して戦わないと勝てない相手。声出しや的確な判断で主導権を握るプレーをし、チーム全体で気を引き締めて戦いたい」と力を込めた。

チーム最多6得点の児野との2トップが予想される。上尾野辺は「(児野は)得点を取る感覚を持っているので、できるだけ前でプレーさせてあげたい。隙あらば自身も」とベテランらしさをのぞかせた。残り2試合のリーグ戦を終えると、12月6日初戦2回戦を迎える皇后杯が待つ。「たくさんの方に会場へ足を運んでいただいて皆さんで万歳ができればいいなと思う」。皇后杯につながるホーム最終戦での勝利を目指す。【飯嶋聡美】

◆皇后杯JFA第42回全日本女子サッカー選手権 11月28日開幕、決勝は12月29日(京都・サンガS)。参加チームはなでしこ1部10、同2部10、北海道2、東北1、関東6、北信越2、東海5、関西4、中国4、四国1、九州3。計48チームでのトーナメント戦。北信越2は新潟医療福祉大、JAPANサッカーカレッジLの新潟の2チーム。なでしこ1部チームは2回戦(12月5、6日)から登場する。