J1清水エスパルスは24日、来季の新監督に、今季までセレッソ大阪を率いたロティーナ氏(63)が就任すると発表した。

クラブを通じて「難しく、困難なシーズンが待ち受けています。それと同時に希望と喜びにあふれたシーズンでもあります。フットボールでは困難な挑戦、目的があることは美しいことです。それは私たちに努力、ハードワーク、献身を要求し、私たちはそれを実行していきます。そのためには、サポーターの皆さんの応援がとても重要です。ぜひ、選手たち、そして私たちクラブの近くにいてください。皆さんのサポートは私たちの力の根源になるからです。みんなで結束し、チームの目的を達成することが私の願いです。全員にとって、とても美しいシーズンになることを期待しています」とコメントした。

ロティーナ氏はJ2東京ヴェルディを率いて2017年5位、翌18年6位の成績を残し、低迷していた名門を2年連続でプレーオフ進出に導いた。19年からセレッソ大阪の監督に就任。同年はリーグ最少25失点で5位に押し上げ、今季は4位とさらに順位を上げた。だが、先月27日に契約満了に伴い、今季限りでの退任が発表されていた。

当初、退任後は母国スペインへ帰国して、心身の休養を予定していたという。だが、セレッソ大阪のチーム統括部長時代にロティーナ氏の招聘(しょうへい)に関わった、現清水エスパルスの大熊清ゼネラルマネジャー(56)が、何度も交渉を重ねてオファー。熱意が伝わり、今回の監督就任に至った。清水エスパルスは2年連続でリーグ最多失点。来季の巻き返しに向け、強固な守備の構築に定評のあるロティーナ氏は適任といえる。

また、来季のヘッドコーチにイヴァン・パランコ氏(30)が就任することも発表された。