北海道コンサドーレ札幌は16日、オーストリアに帰国中のミハイロ・ペトロビッチ監督(63)が左大腿(だいたい)骨を骨折し手術を受けたことを発表した。チーム合流は未定で、三上大勝GM(49)は「開幕前に合流できれば喜ばしいが、開幕戦から数試合、監督がいない前提で今はいろいろ話をさせてもらっている」と指揮官不在での開幕も示唆した。

同監督は現地時間2日、外出時に転倒して負傷。同日に手術を受けた。術後5週間は左足に自重をかけられず、現在は松葉づえを使用してリハビリ中。今後の歩行への影響はなく、リハビリさえすれば、元通りピッチでの指導はできるようになるという。本人は2月上旬の来日を希望しているが、回復の状態によっては遅れる可能性がある。仮に最短で来日できても14日間の自主隔離期間もある。同GMは「うまくいったケースで(熊本キャンプ中の)2月20日くらいに合流できる」と話すが、「体が一番」と無理させない方針だ。

当面は四方田修平ヘッドコーチ(47)が中心となって指導する。分析ツールを活用し、オーストリアにいるペトロビッチ監督と練習映像などチームの情報を共有しながらチームづくりを行う。波乱のスタートとなった4年目の「ミシャ札幌」は、チーム一丸で乗り越えていく。