鹿島アントラーズが20日、全体練習を行い新シーズンが始動した。ザーゴ監督(51)と外国籍の選手はこの日が来日予定で、2週間の隔離期間を経て、宮崎キャンプの途中からの参加になる。ブラジルで新型コロナウイルスの陽性判定を受けたMFレオシルバ、今季から加入するMFアルトゥール・カイキは、来日の見通しは立っていない状況だ。

この日の午前練習は指揮官不在のため、相馬直樹コーチ、熊谷浩二コーチが指揮を執り、フィジカル測定などのメニューを消化。今後はザーゴ監督とコーチ陣が打ち合わせたメニューで調整を行うという。

始動日のこの日、今季も主将を務めるMF三竿健斗(24)がオンライン取材に応じた。昨年は元日に天皇杯決勝を戦い短いオフしかなかったが、今年は約1カ月、体を休めることができた。三竿はシーズン中に食べられなかったすし、ラーメンを存分に堪能し「心の休息」をとり、股関節周りを中心に「動きやすい体づくり」をテーマに厳しい個人トレーニングに励んだという。「去年自分がプレーして動きづらかったこと、できなかったことにフォーカスした」。今季は特に、ファウルをせずにクリーンにボールを奪うことを目標に掲げており「オフにそれが基礎になるものをやっていた。去年とは違った姿を見せたい」と意欲を見せた。

常勝軍団鹿島だが、16年度の天皇杯を最後に国内タイトルから遠ざかる。三竿は「ここ何シーズン、ホームの最終戦でサポーターの皆さまにいい報告が出来なかった。去年も負けて1年間悔しい思いをしていた。僕が鹿島に来てから、一番タイトルを取りたい思いがオフの期間もずっとあった。すごく楽しみですし、ここで一皮むけるかどうかで選手の価値も変わっていく。すごい覚悟で臨んでいます」と新シーズンへの強い決意を口にした。