松本山雅FC(長野)が3大会ぶり3度目の頂点に立った。GRANZAS(富山)との決勝は、第1ピリオドに2点を先制すると自慢の攻撃力で圧倒。ゴールラッシュの8-1でGRANZASを退けて優勝を飾った。松本山雅FCは、16チームで戦う全国決勝大会(5月3~5日、神奈川・日産スタジアム)に出場する。

 

コロナ禍で大会中止となった昨年。先輩たちの分までの思いを乗せた決勝舞台、先制ゴールをこじ開けたのは田中琉磨(5年)のPKだった。開始早々の第1ピリオド2分。ペナルティーエリア内で倒された田中は、落ち着いて先制点を決めてみせた。「ドキドキしたが、決めることができてうれしかった」と満面の笑み。その6分後にもゴール前のこぼれ球を流し込み2点目。「立ち上がり、うまく得点できた」と話した矢田部匡監督の思惑どおりに、一気に波に乗った。

 大会1週間前、主将で正GKでもある大野俊稀(5年)が左指を骨折。GKにフィールドプレーヤーを据えて臨んだ大会だったが、自慢の攻撃サッカーに揺るぎはなかった。第2ピリオドには渡邊創太(4年)の2発などで4点を追加。矢田部監督が「さあ、最後の12分。うまくなって全国に行こう!」とゲキを飛ばした第3ピリオドにも、もう1人の主将の大野田(おおのた)和希(5年)が2得点。8-1のゴールラッシュで優勝をもぎ取った。

 5月の全国決勝大会に向けて「全国舞台では、まだまだチャレンジャー。1つでも上を目指したい」と大野田と大野のダブル主将は声をそろえた。今大会4試合で27点! 圧倒的な攻撃サッカーで、全国舞台でも一気に上位へと駆け登ってみせる。

 

決勝トーナメント全試合の結果は以下の通り。

 

<準決勝>

GRANZAS FC(富山)2-0 FC湖北Jr.(石川)

松本山雅FC(長野)7-2 大虫FC(福井)

 

<3位決定戦>

FC湖北Jr. 2-1 大虫FC

 

<決勝>

松本山雅FC 8-1 GRANZAS FC

 

 

<主催>日刊スポーツ新聞社、北信越サッカー協会、北信越サッカー協会第4種委員会<後援>日本サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)<協賛>福井県経済農業協同組合連合会