北海道コンサドーレ札幌DF岡村大八(24)が、故障者続出のピンチをチャンスにする。

15日、札幌・宮の沢でアウェー浦和レッズ戦(17日、埼玉)に向けた練習に参加。MFチャナティップら別メニュー調整者が5人もいる状況の中、昨季42試合フル出場を達成したスタミナとフィジカルは武器。「もっと磨きをかけながら、その強さを試合に出せれば」。虎視眈々(たんたん)と出場機会をうかがっている。

10日のサンフレッチェ広島戦では後半40分から投入され、J1リーグ戦初出場を果たした。JFLから全4カテゴリーを経験。新たな1歩を踏み出し「初めてのJ1の舞台に立ち、少し緊張した部分もあった。その中で自分の良さを出せた試合だった」と感慨を深めた。

プレー時間は短かったが、積極的に攻撃にも参加しゴールに迫った。シュートは2本を記録。特にロスタイムには右クロスに飛び込み、あわやの場面をつくった。「得点チャンスがあったので、そこを決め切れればもっと良かった」。悔しがったが存在感は発揮していた。

新天地ですぐにレギュラー奪取とはならなかったが、ここから存在感を示していく。【保坂果那】