J1清水エスパルスは23日、筑波大DF山原怜音(れおん、新4年)の来季新加入内定を発表した。

クラブを通じて山原は「素晴らしいクラブの一員になれること、そして中学、高校と6年間生活した静岡県という思い入れのある地で、プロサッカー選手としての第1歩を踏み出せることをとてもうれしく思っています。スタジアムで皆さんと勝ちロコができるように、自分の持っているもの全てを発揮して、チームの勝利のために貢献していきたいと思います」などとコメントした。

京都市出身で、中高6年間は東日本大震災の影響で、静岡県御殿場市に一時移転中のJFAアカデミー福島でプレー。思い出の詰まった静岡でプロ生活をスタートさせる。

サイドバックを主戦場としている。2019年のユニバーシアード(イタリア・ナポリ)では、日本代表7度目の優勝に貢献。今年3月3~7日に開催された大学サッカーのデンソーチャレンジ杯熊谷大会では、優勝した関東選抜Aの一員として出場。3試合で3得点を挙げ、大会最優秀選手賞に輝いた。

オンライン取材に応じた、筑波大OBで元清水選手の兵働昭弘・担当スカウト(38)は「両足のキックの質が非常に高い。賢い選手で、どのポジションでも自身の役割を理解して、チームの助けになってくれる」。複数のJリーグのクラブが獲得に動いた逸材を射止めた。「清水ならば、サッカー選手として良いスタートが切れると伝えてきた。加入を決断してくれて、うれしく思う」と話した。