JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関東が10日から2日間開催され、レジスタFC(埼玉)が2大会ぶりに優勝した。三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア(東京)との決勝は序盤から着実に得点を重ね、4-0で快勝。全国屈指の激戦区を制した。決勝に進んだ2チームと3位決定戦を制した柏レイソルU-12(千葉)は、全国16チームによる「JA全農チビリンピック2021(5月3~5日、日産スタジアム)」での全国決勝大会への出場権を獲得した。

〝レジスタらしさ〟が爆発した。第1ピリオド(P)に幸先よく先制すると、前線からの強烈なプレスで相手にボールを渡さない。奪取してチャンスを作ると第2Pに1点、第3Pに2点を追加して完勝した。「前からボールを奪いに行くのがスタイル。自分たちのやりたいサッカーが最後までできました」と、中城勉監督も納得の内容で関東王者に上り詰めた。

予選から6試合で26得点。ハードワークと攻撃力が売りだが、支えているのは守備陣だ。「後ろの選手が頑張ってくれている。苦しい時間も我慢してくれるからこそ。Jクラブのほうがうまい。同じことをやっても勝てない」(中城監督)。準々決勝で鹿島、準決勝で柏とJ下部組織を連破し、柏戦で延長決勝ゴールを決めた藤澤開次(6年)は「後ろからボールが来ると思っていた」と感謝した。

昨年はコロナ禍で大会中止となり、先輩たちの全国決勝大会出場はかなわなかった。五十嵐陵主将(6年)は「去年の6年生が出られなかった分、勝てて良かった。全国でも優勝できるように頑張りたい」と意気込む。今大会9得点の藤澤も「自信はあります」と力強かった。チームは40人超の大所帯。競争しながら、日本一に向けて突き進む。

 

トーナメントの結果は以下の通り。

<準々決勝>

ファナティコス(群馬)1-0フォルトゥナU12(山梨)

三菱養和SC巣鴨(東京)1(2PK1)1ヴェルフェ矢板(栃木)

レジスタFC(埼玉)5-0鹿島アントラーズ(茨城)

柏レイソル(千葉)1(5PK4)1バディーSC(神奈川)

<準決勝>

三菱養和SC巣鴨1-0ファナティコス

レジスタFC3(1延長0)2柏レイソル

<3位決定戦>

柏レイソル2(3PK1)2ファナティコス

<決勝>

レジスタFC4-0三菱養和SC巣鴨

<主催>日刊スポーツ新聞社<主管>関東サッカー協会、東京都サッカー協会、群馬県サッカー協会、関東サッカー協会第4種委員会、東京都サッカー協会第4種委員会、群馬県サッカー協会第4種委員会<後援>前橋市、群馬県少年サッカー連盟、前橋市サッカー協会<特別協賛>全国農業協同組合連合会(JA全農)