J1清水エスパルスの新加入DFウィリアム・マテウス(31=ブラジル)が、ルヴァン杯・サンフレッチェ広島戦で、加入後初出場を果たした。0-2の後半8分から途中出場。左サイドバックに入った。リードを許していただけに、持ち前の攻撃力を存分に発揮。果敢に前線へ攻め上がり、エリア内の混戦からシュートを放つなど、存在感を放った。「(清水デビューは)すごく気持ち良かった。もちろん結果は悔しいが、試合に出られたことを前向きにとらえたい」と振り返った。

4月3日に来日した。2週間の待機期間を経て、同20日にチームへ合流。急ピッチでコンディションを整えて公式戦に出場した。持ち味は、左足の精度と積極的な攻撃参加。「まだプレーのリズムや試合勘は十分ではない。これから周りの選手たちのレベルに合わせていく必要がある」と、今後の調整を強調した。

最終ラインに故障者が出ていることもあり、マテウスの起用にめどが立った点は心強い。「日頃の練習からベストを尽くし、状態を向上させる。再びチャンスをもらえたら、さらに良いものを見せたい」と力強く話した。

チームは現在、リーグ暫定16位と苦しむ。頼もしいブラジル人助っ人を起爆剤に、巻き返しを図る。【古地真隆】

▽広島戦得点経過 前半37分(広島)長沼洋一 後半3分(広島)オウンゴール 後半24分(清水)指宿洋史

▽大分戦得点経過 前半38分(大分)町田也真人