柏レイソルのネルシーニョ監督(70)が12日、次節15日のFC東京戦を前にオンライン取材に応じ、決定機を仕留めきる重要性を強調した。ベガルタ仙台、アビスパ福岡に敗れ2連敗の中、今年1月にルヴァン杯決勝で戦った東京をホームで迎え撃つ。

東京は5連敗中だが、指揮官は「相手も是が非でも勝って、この状況を好転させたい強い気持ちを持って挑んでくると思う」と予想。東京のスピードある前線を警戒し、「序盤から注意深く組織的に戦い、ゲームの中で訪れる数少ない決定機をしっかり仕留めきる。そこに尽きる」とポイントを指摘した。

直近の2試合は先制された後、柏の特長である組織的な戦いが影を潜め、無得点で敗れている。指揮官も、先制された後の戦いに関し、選手たちに「得点を許して1人1人が状況を打開しようと好き勝手なことをやると、反撃に出られるのも出られなる。先制点を許しても試合の流れで自分たちの時間帯が来る。そのために、1試合を通して組織的に戦う姿勢が大事」と伝えている。

結果は出ていないが、好機を数多くつくれていることは明るい材料だ。ネルシーニョ監督は「数少ない回数ではありますが、チャンスをしっかり仕留めきることが、今後のリーグ戦のカギになると思っている」と巻き返しへ力を込めた。【岩田千代巳】