23日のアルビレックス新潟戦に1-0で勝利し首位に躍り出たJ2京都サンガの曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(52)が28日、オンラインでの取材に応じた。

勝ち続けられる要因に同監督は「走りの質」を挙げた。「時速14~21キロのパーセンテージはJ1と比べてもトップクラス」と明かした。さらに選手も自身の数字を気にするように変わってきたことが、勝因の1つだと明かした。そのかいあってチームは最近10試合で9勝1分けと好調。首位に立ったが「(選手の)慢心や首位の居心地に安住することは100%、105%ない」ときっぱり断言した。

30日のヴァンフォーレ甲府戦に向けては「甲府の戦術をしっかりと捉えた上で我々を出せるように。プロである以上、サッカーをして勝つことが使命」と大事な一戦に強い決意で挑む。

最後には現在首位のリーグ戦の道のりを登山道に例え、こう話した。

「自分たちの後ろを振り向いたときに、1歩ずつ大地を踏みしめてきたことは間違いない。それをまた前に、1歩ずつ進んでいく。自分たちの目的は山の上に登り切ってその頂上から何が見えるかを共有しようということ」

山の頂から見える12年ぶりのJ1に向け、負けられない戦いは続く。【前山慎治】