1月の東北新人を制した尚志（福島）が、専大北上（岩手）に3－1で勝利。MF大光望結（2年）が先制と3点目の2ゴールを挙げチームに貢献。創部3年目で初の全国切符をつかんだ。

「自分が点を決めて勝つことが目標だったので、2点決められてしっかり勝ち切ることができて良かったです」。大光は前半8分、FW伊藤真緒（3年）のパスで抜け出し、左足でゴール右隅に突き刺した。開始早々の先制点でチームを勢いづけ、試合終了間際にも貴重な追加点。「最後は自分が決めたかったので無理やりにでも打ちました」。ゴール前でパスを選択せず利き足の右を振り抜いた。果敢に攻める姿勢でチャンスをものにした。

初の全国出場を決めたが、大光の目標は今日21日の常盤木学園との決勝で勝つことだ。「常盤木を倒してこそ、本当の東北王者になれると思っているので、自分たちがどこまでできるのかを楽しみに、戦いたいです」と語り、昨年11月の東北高校選手権で0－3と敗北したリベンジに臨む。

松本克典監督（45）は「彼女たちは何もないところから集まってくれたメンバーなので、この子たちと全国を舞台にどれくらい戦えるのか楽しみです」と自身6年ぶりの全国の舞台を待ち望んでいる。今年になってようやく3学年がそろった尚志が全国で真価を発揮する。