アルビレックス新潟はリーグ中断前ラストゲームで2位京都サンガFCと1-1で引き分けた。

O-1の後半30分、MF高木善朗(28)がMF本間至恩(20)の横パスを受け、ペナルティーエリア外から同点弾を決めた。前半に先制点を奪われ、苦しい時間が続いたが、アウェーでしぶとく勝ち点1を獲得した。順位は3位のまま。リーグ再開初戦は8月9日、ホームに大宮アルディージャを迎える。

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頼れる司令塔が貴重な同点ゴールを奪った。高木は0-1の後半30分、本間の横パスをゴール中央で受けると丁寧にワントラップ。顔を上げた後に右足で放ったグラウンダーのシュートは相手GKの手をはじき、ネット左に吸い込まれた。2試合連続ゴールはキャリアハイとなるシーズン10得点目となった。

絶好調の高木。今季はエネルギー補給のため、朝晩に「甘酒」を摂取する。「朝食を多く食べられるタイプではないので、奥さんが毎回準備してくれる。効果なのか分からないけど、数字で結果が出ている」と照れくさそうに笑う。夏場は疲労が蓄積する。甘酒は発酵食品でアミノ酸が豊富なため、疲労回復にもってこい。夫人からの愛のアシストを受け、得点数を大台に乗せた。

試合の主導権を握ろうと、球際の激しさを見せた両チーム。前半、京都のハイプレスに苦しみ、敵陣でのプレータイムを伸ばすことができず先制点を許した。だが後半は選手交代でペースを引き戻した。MFロメロに替わったMF島田は正確なパスでゲームをコントロールし、本間は得意のドリブルで攻撃にアクセントを加えた。

京都に勝っての2位浮上は逃したが、敵地で勝ち点を45に伸ばした。リーグ中断期間は約3週間。ここまでに出た課題を克服し、開幕戦から第13節まで見せた勢いを取り戻したい。

▽アルベルト監督 前半は期待通りの展開ではなかった。後半は中盤に人数をかけて試合をコントロールできた。引き分けで満足せず、最後まで勝利を目指した選手をたたえたい。

▽MF高木善朗 相手に疲れが出始めた、いい時間帯に得点が取れた。リーグ再開戦以降、チームも自分自身もさらに進化し、J1昇格を目指したい。