北海道コンサドーレ札幌はセレッソ大阪に0-3で完封負けし、今季ワーストの3連敗を喫した。前半ロスタイム1分に先制点を献上し、後半2点を追加された。ホームの3試合連続で得点を奪えず、順位は12位に後退した。ACLの日程の関係でリーグ戦では異例の中2日での再戦が控え、今度は11日、敵地で連敗脱出を狙う。

   ◇  ◇  ◇

札幌はC大阪のゴールをこじ開けられなかった。攻撃が売りのチームにとって屈辱の3試合連続完封負け。どの試合もチャンスは作り、ゴール前まで迫るも決めきれない。ペトロビッチ監督(63)は「内容は決して悪くないだけに、いかに勝ちに持っていくか、突き詰めていかないといけない」と受け止めた。

ケガによってルヴァン杯準々決勝の東京戦2試合を欠場したFW小柏、MF青木が先発で試合に復帰。ともに好機はあったが仕留められなかった。一方、相手に先制を許したのはCKの流れから。2失点目もCKから。崩されたわけではないが、セットプレーから失点を重ねた。MF金子は「いくらチャンスを作れていても点が入らなければ負けてしまう。攻撃陣として責任を感じている」と悔やんだ。

気持ちを切り替えて臨んだ一戦だった。ルヴァン杯は2年ぶりの4強を目指すも、5日に敗退が決定。今季残る試合はリーグ戦のみとなり、指揮官からは「少しでも順位を上げていこう」と呼び掛けられていた。12位に後退したが、上位浮上に向けた残り11試合に全力を傾けるしかない。

ケガ人が復帰しても、また新たな離脱者が出てしまうチーム状況。この日はDF福森が東京戦での負傷により今季初めてリーグ戦を欠場した。これで開幕から全試合出場しているのはチームでは金子、MF高嶺の2人のみとなった。福森に代わってセットプレーのキッカーを務めた金子は「ずっと試合に出ていて、勝てていないことに責任を感じている」と話した。

11日にはアウェーでリベンジの機会がやって来る。3バック左で先発した高嶺は「この悔しい気持ちを3日後に晴らすチャンスがある。アウェーで勝ち点3を取りたい」と、連敗脱出を誓っていた。【保坂果那】

▼札幌が3試合連続無得点で3連敗。リーグ戦の3戦連続ゼロは18年からのペトロビッチ体制ではワーストタイで、昨年2度(8月29日名古屋戦~9月9日C大阪戦まで△●●、9月19日G大阪戦~9月26日神戸戦まで●●●)に続き通算4度目。クラブワーストは4試合連続無得点で、J1では02年に1度、J2では05、15年に各1度ある。

▽ペトロビッチ監督 内容が決して悪くないだけにいかに勝ちに持っていくか突き詰めていかないといけない。次の試合に向けて反省を生かしていかないといけない。

▽キッカーを務めたMF金子 前半から自分たちがボールを支配する中、やってはいけないセットプレーからの失点で負けてしまったのは情けない。反省しないといけない。

▽左センターバックで先発したMF高嶺 この悔しい気持ちを3日後に晴らすチャンスがある。アウェーで勝ち点3を取りたい。