日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の開幕戦、INAC神戸と大宮Vの一戦が、ABCテレビで地上波放送(関西ローカル)され、元サッカー日本代表GKの本並健治氏(57)と元サッカー女子代表FWでタレント丸山桂里奈(38)夫妻が、息の合った解説で盛り上げた。

前半4分にINAC神戸のFW高瀬愛実(30)がリーグ第1号ゴールを決めると、本並氏は「反応、非常に良かったですよね」。丸山も「(直前にシュートを放った)成宮も誰と一番やりやすいといった時に、高瀬と言っていたので、良かったですね」と続いた。

INAC神戸が4点をリードして折り返し。後半に入って、下部組織のユース出身、17歳MF天野紗が入ると、丸山は「昔っからいい選手ばっかりいます。ほんと、誰が見つけてくるのかなって。選手が抜けたら、落ちるかなって思うじゃないですか。ほんと、すごい人がいるんじゃないかなって、INACには」と、選手層の厚さへの印象を語った。

後半途中、前半に2得点を挙げていた17歳のFW浜野まいかがGKに3点目を阻まれた。そのシーンを受け、丸山は「ハットトリックって、3点目は外すんですよ。2点までは入るんですけど、3点目ってなかなか…」。すると本並氏は「ハットトリックあるの?」とツッコミ。丸山は「ありますよ!」と、夫妻らしく絶妙なやりとりをみせた。

攻めあぐねる大宮Vに本並氏は「前線4人がピタッととまるんですよね。動きを加えていかないと、(ゴール)できないですよね」、「INACとやると、人が何人か多いんじゃないかと思うぐらい(DFが)厚いですからね。(スペースが)あいてこないからですね」と分析。後半40分すぎ、大宮VのDF鮫島彩が接触から足がつると、丸山は「(けがで五輪)悔しい思いをしてね」「普段はクッキーばっかり焼いてますからね。すごい栄養管理とかしっかりしてて」と、元同僚らしい情報も届けた。

女子プロサッカーリーグの大きな1歩を刻んだゲーム。試合後に、本並氏は「緊張があり、いろいろあったと思いますが、ここから始まりなので、がんばってほしいですね」「楽しみしかないですね」「サポーターも、応援する人もがんばって欲しいですね」などとエールを送り、丸山も「いいスタートを切れましたね。楽しみですね」と話していた。