鹿島アントラーズのDF安西幸輝(26)が5日、7日の浦和レッズ戦に向けオンライン取材に応じ日本代表復帰を誓った。

勝ち点59で並ぶ浦和との戦いは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場のためにも、落とせない一戦。左サイドバックで起用されている安西は、浦和戦で日本代表DF酒井と対峙(たいじ)する。安西は「(酒井)宏樹君が帰ってきてから、本当にマッチアップしたいとずっと思っていた。個人的にはこの試合、僕にとってもターニングポイントになると思う。逃げずにドリブルで仕掛けて宏樹君を抜きたいと思います」と力強く話した。

ポルティモネンセに在籍中の昨年は日本代表に招集されていたが、しばらく代表から遠ざかる。それだけに「代表に入ってたときも、間近で(酒井のプレーを)見ていて、あの選手を抜きにいかないと、僕自身も代表に選ばれないと思います。サイドの主導権をしっかり相手に渡さないで、僕がイニシアチブを取って仕掛けていきたいです」。酒井との直接対決を代表復帰への1歩につなげる意欲を口にした。

天皇杯で川崎フロンターレに完敗し、クラブ創設30周年の記念年で無冠が決定。だが、来年のACL切符はまだ、チャンスが残っており、選手全員が同じベクトルを向いている。安西は「ポイント3が今シーズン一番大事な3ポイントになる。タイトルを逃したのは申し訳ないが、浦和戦に切り替えられているので、しっかり3を取ってACLに入りたい」とキッパリ。さらに、代表復帰へDF長友、中山と違う特長を出すことの重要性を挙げ「自分の持ち味は攻撃。アシストゴールをもっと増やさないといけない」。今夏に鹿島に復帰しコンディションも上がっており、得点に絡みチームを勝利に導く覚悟だ。【岩田千代巳】