今季限りでサッカー国内トップリーグの担当審判員を勇退した村上伸次氏(52)と家本政明氏(48)が6日、オンラインで取材対応した。

村上氏はリーグ最終節で名古屋-浦和戦(豊田スタジアム)を担当。主審を務め、試合後には選手から胴上げされ、浦和DF槙野智章からは感謝の言葉が書かれたTシャツをプレゼントされるなどねぎらわれた。

この日は「選手と走って、最高の場所で最高のプレーを見られると後進の方々には伝えたい。そこからサッカーや審判の楽しさを少しずつでも伝えていければ。さらに審判に感銘を受けてもらえるとか、そういうふうになればいいと思っている」と、穏やかな表情で話した。

◆村上伸次(むらかみ・のぶつぐ)1969年(昭44)5月11日、東京都出身。選手として帝京高、立正大を経て、旧ジャパンフットボールリーグ時代は西濃運輸に所属。98年に2級審判員、02年に1級審判員の資格を取得し、03年からJリーグの審判として活動。05年4月の名古屋-東京V戦で、同じく今季限りで勇退した家本政明審判員が負傷したことで後半から主審を務めたのが自身のJ1初主審だった。J1で307試合、天皇杯45試合、Jリーグ杯64試合で主審を務めた。