磐田U-18は2-1で大津(熊本)を下した。前半3分、FW後藤啓介(1年)が左足で先制すると、同点で迎えた後半1分にFW西村日陽(ひなた、3年)が右足で決勝点。延期されていた今季最後の一戦を勝利で締めくくった。

来季の残留が決まっていた中での試合は、結果にこだわった。開始3分に後藤がドリブルで持ち込み、先制した。「FWとして出ている以上、どんな時間でも点を取れたことはよかった」。一時は同点とされるも、後半1分に西村が右足ミドルで決勝点。来春、関西1部の甲南大(兵庫)に進学する西村は「最後に勝てて素直にうれしい」と笑みを浮かべた。

コロナ禍の影響で他チームが未消化の試合がある中、磐田U-18は全18試合を消化。5勝4分け9敗で終えた。一時はWEST9位に低迷したが、11日現在で暫定7位。小林稔監督(45)は「ヒリヒリした試合を経験できたことは来季につながる」と総括した。今季は多くの下級生も公式戦に出場し、チームとしての経験値も上がった。

MF藤原健介主将(3年)は来季トップチームに昇格する。「後輩に来年も最高の舞台でやらせてあげたかったので、良かった」。安堵(あんど)の表情を見せ、高校生活最後のピッチを後にした。【神谷亮磨】