セレッソ大阪の元日本代表MF乾貴士(33)が、今季変更になった新背番号「8」を初お披露目した。

宮崎キャンプ4日目の26日、C大阪はJ3テゲバジャーロ宮崎と今季初めての練習試合(30分×3本、一般非公開)を実施。1本目にフル出場した乾は、左の2列目でプレー。約30分の出番でスルーパス、インターセプト、激しいプレス、大声でのコーチングなど存在感を見せ、主将マークを巻いた立場としてもチームを引き締めた。1本目はC大阪が2-0で制した。

試合後の乾の取材対応はなかったが、小菊昭雄監督(46)は「予想以上にいい回復で、コンディションも上がってきている。本人はもう少し試合やりたかったと思うが、うまくブレーキをかけながら調整している」と合格点を与えた。

昨年8月に欧州から約10年ぶりに復帰した乾の背番号は「23」となった。今季もそのままの発表が今月13日にされたが、4日後に空き番号だった「8」へ異例の変更。かつてMF森島寛晃(現社長)らC大阪の象徴となる選手だけに許された栄光の番号を付け、チームを根本から引っ張る決意を示した。

乾は昨年11月15日に痛みを抱えていた右膝を手術(全治2カ月)。今季開幕に合わせての決断だった。ほぼオフを返上してリハビリに励み、今季初の練習試合から出場した。2月19日のJ1開幕横浜Fマリノス戦(アウェー)の先発は事実上、当確となる動きだった。

試合はトータルでC大阪が3-1で勝利した。得点者はMF新井、FW北野(ユース)、MF清武。