ガンバ大阪片野坂知宏監督(50)が7日、大阪・吹田市内での練習後、オンライン取材に応じた。

新型コロナウイルス感染の影響による活動休止を経て、5日から陰性が証明された選手らだけで全体練習を再開させていた。

チームは沖縄キャンプを打ち上げて帰阪直後の1月30、31日に新型コロナに計12人(選手9人、スタッフ3人)が感染したことが分かり、今月1日から4日間、チーム活動(全体練習)を休止していた。

大分トリニータから今季古巣復帰した指揮官は「シーズン中でなくてよかったなと思うし、シーズン中でもありえること。(今後も)しっかり感染対策を練ってやること」と、現在の心境を明かした。

鹿島アントラーズをホームに迎える、J1リーグの開幕は19日に迫る。試金石だった5日の京都サンガとのプレシーズンマッチも中止になった。

「もちろん、開幕に向けた準備も個人差が出てくる。戦える選手でいかないといけない。開幕から、ぶっつけ本番になることもありえる」と危機感は抱きつつ、「選手層の厚さはG大阪はいいものがあり、競争も生まれている」。

この状況が戦力の底上げを図る機会にもなり、片野坂監督は「誰が出ても同じようにG大阪らしい戦術、戦いがしっかりできる準備はしたい。選手も高い意識でやってくれている」と焦りはない。

同じく取材対応した新主将のMF倉田秋(33)も「そこまでコンディションは落ちていないので、心配していない。体力の部分を戻せば、開幕からいいスタートが切れる自信がある」とコメントした。今後は選手の状態や状況を見ながら、開幕に向けて練習試合を予定しているという。