ヴィッセル神戸の日本代表FW大迫勇也(31)は、絶好のチャンスを外すなど無得点に終わった。

2点を追う後半33分。名古屋FW柿谷の不用意なバックパスが大迫へ。名古屋GKと1対1になりながら、ランゲラックにシュートコースを狭められて決めきれなかった。

新加入のMF扇原が同13分に退場となった場面も、相手ゴール前で大迫が緩い横パスを出し、それを相手に奪われてカウンターを浴びたことが原因の1つだった。

MFイニエスタ主将がベンチ外だったことも影響してか、神戸には試合中に立て直す力は残されていなかった。後半6分のDF酒井のオウンゴールは不運だったとしても、豪華メンバーをそろえながら、課題の残る開幕戦黒星となった。

ともに浦和から新加入したDF槙野は本職ではないサイドバック(SB)、MF汰木はトップ下という2人とも不慣れな位置での出場。槙野は「(SBでの出場は)結構、前です。(プロ)2年目以来ですかね」と言い、汰木も「(これまでは)ダイヤモンドの左で、サイドから中に入ってプレーすることが多かった」と明かした。

槙野は「ネガティブになりすぎると、積み上げてきたものが台無しになってしまう」としながらも「個人どうこうよりも、チームとしてうまく修正しないといけない」と危機感を募らせる。汰木も「個人、個人の単調な攻撃になってしまっている。まだまだ自分も甘い。チームを勝たせるプレーをしないといけない」と語った。

三浦監督はイニエスタ欠場の理由を問われると「たいしたことではない。本人から話があって、今回はパスした」と説明。同じくベンチ外だったDF菊池については「体調不良です」と明かした。

神戸は23日のJ1リーグ戦で、浦和レッズと対戦(アウェー)。短期間で修正できるか、注目される。

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