J2アルビレックス新潟のFWゲデス(28)が、クラブハウス前で野菜を育てるFW谷口海斗(26)の“弟子入り”に立候補!? 同じアタッカーとしてゴール量産を誓った。ポルトガルからチームに合流して約2カ月。松橋力蔵監督(53)の攻撃サッカーへの理解が深まるとともにコンディションも整ってきた。3位に後退した新潟は21日にホームで2位横浜FCとの上位対決。高さ、鋭さを持ち合わせる助っ人が実力を発揮する。

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加入後初ゴールを狙うゲデスが、昨夏クラブハウス前の農園で育てた野菜とともに、得点を“大収穫”した谷口園長に弟子入りを志願した。3月25日のチーム合流から約2カ月。チームの雰囲気にも慣れてきたアタッカーは「(昨季の)海斗はトマトを育てて得点(13点)を取ったみたいだから、同じことをすればたくさん点が取れるね。苗植えから一緒にしたいな」と、ちゃめっ気たっぷりにラブコールを送った。

新潟では1人暮らし。新型コロナ感染予防もあり、外出はなるべく控え、サッカーにすべてを注ぐ。クラブハウスから帰宅後は、入念にストレッチを行っている。「練習に100%で臨むため。欠席すれば仲間とコミュニケーションを取ることができない。もっとチームの戦術を理解しないと」。息抜きはポルトガルに住む家族とのテレビ電話やサッカーゲーム。「(ゲームは)FIFAのキャリアモードをやっている。料理も得意で鶏肉やトマトをよく使うよ」と笑みを浮かべる。

ここまで4試合(先発1)に出場。9戦ぶり黒星となった前節アウェー町田戦(1-2)は後半30分からピッチに投入されると、1点差に迫った最終盤には強烈な左足ボレーを放った。シュートは枠を外れたが「いい位置に入り込めるようになってきた。次は確実に枠の中にたたき込みたい」。21日は勝ち点3差で追う2位横浜FCとの直接対戦になる。「チームの勝利が1番だが、もちろんゴールを狙う」。夏に向かい成長する野菜の成長に合わせ、ここまで6得点の谷口とともにゴール数をグングンと伸ばしていくつもりだ。【小林忠】