J2アルビレックス新潟のセンターバック田上大地(29)が2試合連続で「エアバトル」を制し、チームを今季2度目の3連勝に導く。今日23日のホーム、ファジアーノ岡山戦に備え、22日、チームは聖籠町で軽めの調整を行った。19日にドコモCS新潟支店とのオフィシャルクラブパートナー締結記者会見に出席した田上。クラブを支える多くの企業への感謝を起爆剤に、堅い守備で勝ち点3奪取に貢献する。

闘志あふれるファイターが堅守から攻撃につなげる。対人の強さが武器の田上は前節16日のアウェー金沢戦で日本代表経験のある豊田陽平(36)ら高さのある相手FW陣を“完封”。3-0勝利に貢献した。現在、1試合未消化ながら5位につける岡山も身長186センチのFWデューク(31)を目がけてロングボールを入れてくることが予想される。田上は「自由にさせないことが重要。2列目に飛び出しがうまい選手もいるのでセカンドボールへの反応や、マークの受け渡しを全員で徹底したい」と対策を口にした。

19日には新たにクラブパートナーとなったドコモCS新潟支店を訪問し、締結会見にも臨んだ。感謝を伝えるとともに「ドコモさんの電波の速さのように、『ビューン』とJ1昇格に向けて突っ走りたい」と決意を伝えた。会見中、司会役の営業部・野沢洋輔氏(42)から会場モニターに映ったポケベル暗号の「724106」を読めるかと問われると「(ポケベルの存在を)聞いたことはありますが…、J1昇格しようよ、ですか?」と回答。「なにしてる」が正解だと伝えられると、あっけに取られた表情で会場を和ませた。

岡山とは4月17日のアウェー戦では1-1で引き分けるなど、19年から4分け3敗と勝利がない。21日以降、新型コロナウイルスの陽性判定を受けた3選手と濃厚接触疑いのあるメンバーを欠くことにもなるが「誰が出てもアルビのサッカーを体現できる」と言い切る。新潟を「14106(アイシテル)」田上が積極的な守備で存在感を示し、難敵を撃破する。【小林忠】

<新たに1人陽性判明>

J2新潟は22日、トップチーム選手1人が新たに新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。21日にも選手2人の陽性が明らかになっていた。今日23日のJ2岡山戦(デンカS)は当日にスクリーニング検査を実施し、条件を満たした選手、スタッフで出場を予定している。