北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(64)が原点回帰し、今季初の2連勝を目指す。10日、札幌・宮の沢で11日ホーム・ジュビロ磐田戦(札幌ドーム)前日練習に臨んだ。「常にサッカーはサポーターあってのもの。見る人たちがいて、初めて我々がいる。見ている人たちに喜んで欲しいし、楽しんで欲しい」。サポーターのために戦い、勝利をささげるつもりだ。

2-1で逆転勝利した前節2日セレッソ大阪戦の翌3日、練習前に選手を集めてミーティングを行った。家族とともに映像で観戦し、勝利が決まった瞬間大喜びするサポーターの様子の動画を見せた。SNSで拡散され、目にした杉浦コーチに見せてもらったものだった。同監督は「あれだけの喜びを、応援してくれる方に与えることができる。我々はそういう職業なんだと選手に伝えたかった」と説明。サポーターの存在、力を再認識し「私にとってもうれしい出来事だった」と振り返った。

だからこそ、磐田戦に向けて「勝ち点3が必要なゲーム」と気持ちを引き締める。この日、練習場には多くのサポーターが見学に訪れた。練習後、指揮官は選手にサポーターへあいさつするように促した。整列した選手らを代表してあいさつしたMF荒野は「残りの試合、いい試合をしてみんなで残留しましょう」と宣言していた。