藤枝順心が11連覇を達成した。3年生FW2人が得点し、2-1で常葉大橘を退けた。前半3分、FW山田歩美が左足で先制。その15分後に同点にされたが、同35分に左サイドからの山田のパスに、FW正野瑠菜(まさの・るな)が左足を合わせ、勝ち越した。

チームの2得点に絡んだ山田は「うれしいです。相手の背後を突く動きができた」と満足げ。正野は「最低限のことはできた。相手の守備に苦戦する時間もあったが、何より勝てたことがよかった」と振り返った。U-17女子ワールドカップ(W杯)代表の2年生FW3人がインドに遠征中。1学年上の先輩2人が存在感を示した。

中村翔(かける)監督(33)は「3年生の意地を見せてくれた。チームに競争原理が働き、いろいろな選手にチャンスが生まれている」と評価した。来年1月の全国大会出場に向けて、常葉大橘とともに東海大会(来月6日開幕、三重県)に臨む。正野は「ミスを最小限に抑え、内容も伴った形で全国大会出場を決めたい」と力を込めた。【山口昌久】