J2アルビレックス新潟のDF早川史哉(28)が10日、新発田市立豊浦中学校で全校生徒134人を対象の「命の授業」で講師を務めた。早川は大卒プロ1年目の16年春に患った急性白血病、そして闘病、19年秋に復帰を果たした経験をもとに「命」「いじめ」「夢」をテーマに話をした。

県教育委員会は県内の小中学校や高校では新型ウイルス感染症流行前に比べ、いじめや暴力の件数が増加傾向にあるとしている。早川は「気が合わないと思っていても話しかけたら良い面を気づけるかもしれない。どんどん関わり、いじめを受け入れない集団になってほしい」と呼びかけた。

大学で教員免許取得とプロ選手になるという夢をかなえた先輩として「周りの人を大切にしながら目の前のことに全力で取り組んで」とエールを送った。増子暖絆君(だん、3年)は「大学で学びたいという覚悟が深まった。高校受験に向けて力をもらうことができました」と話していた。