全国高校サッカー選手権に出場する浜松開誠館が23日、御前崎市内で山梨学院と練習試合(40分×4本)を行った。全国大会に出場する相手とのテストマッチでは1、2本目に主力が出場。0-1で惜敗するも、収穫はあった。

1本目では前線からの連動したハイプレスで終始試合を掌握。2本目は攻撃的な選手を入れて決定機を何度も作った。複数人が絡みながら崩す形も随所で披露。MF今井航(3年)は「最後の質の部分は課題だけれど、やりたいことはできた」。チームの仕上がり具合も上々で、青嶋文明監督(54)も「チャンスを作れていることが大事。ケガ人もいないし、今のところ順調にきている」とうなずいた。

24日は全国大会前最後の実戦で、福井県代表の丸岡と練習試合を行う。チームの課題はゴール前での迫力を見せることと、精度を上げること。主将のMF前田康尋(3年)は「攻撃も守備もゴール前の勝負で決まる。そこは意識して取り組みたい」と言った。チームは25日からの3日間で合宿を行う予定。31日の大津との初戦に向け、調整は最終段階に入ってきた。【神谷亮磨】