日体大柏(千葉)が、今夏の全国高校総体16強の丸岡(福井)を下し、3回戦進出を決めた。地元・千葉の大声援を背に躍動した。

初戦3得点の攻撃陣が火を噴いた。Jリーグ柏レイソルへの入団が内定している身長190センチのFWオウイエ(3年)を軸に攻撃を展開。前半22分にロングボールを上げると、飛び出した相手GKが痛恨の空振り。転々とするボールを、FW古谷柊介(3年)が落ち着いて流し込んだ。すぐにスタンドの仲間のもとへ駆け寄り、喜びを爆発させた。

守備陣はロングボールを多用する相手の攻撃に対応。丸岡のFW小関晴人(3年)へ徹底したマークを続け、仕事をさせなかった。 後半37分には途中出場の2年生・片野拓久(ひらく)が2点目を奪取。勝利を決定づけた。

先制弾を仕留めた古谷は「絶対にいけると思ったので、スピードを振り絞った」と振り返った。千葉県大会決勝を含めると、3試合連続ゴールとなったが、「毎試合決めているのはいいことだが、やっぱり1点じゃ足りないところもある。自分が2点目、3点目を決められるようにしたい」と引き締まった表情を見せた。

前日30日にイレブンは、柏市内の「満天の湯」でリフレッシュ。FW吉田眞翔(まなと)主将(3年)は「炭酸風呂や交代浴に入って、コンディションを整えられた」と笑顔を浮かべた。前線で走り続けたオウイエも「リラックスできて、足もキツくなく、いい準備ができた」と“温泉効果”を口にした。

日体大柏は、15年に柏レイソルと相互支援契約を結び、根引謙介監督と菅沼実コーチは柏のアカデミーからの派遣。初出場初勝利を収めた29日の初戦に続き、2勝目をゲットした。

来年1月2日には、飯塚(福岡)-明桜(秋田)の勝者との3回戦に臨む。会場は3試合続けて“ホームグラウンド”の柏の葉。吉田主将は「地元の県民の方々からの応援を実感している。応援に応えて、結果を残さないといけないと思っている」と真剣な瞳をたたえ、次戦を見据えた。

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