日本プロサッカー選手会(JPFA)は18日、選手間で選ぶ新設の「JPFAアワード」の受賞者を発表し、2022年のJPFA最優秀選手賞にはFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本のベスト16入りに貢献した三笘薫(ブライトン)が輝いた。

    ◇    ◇    ◇

◆三笘の受賞コメント全文 

「JPFAアワード2022」MVPを受賞しました三笘薫です。このたび、このような賞をいただき、大変光栄に思います。一緒にピッチで戦った選手や、対戦相手として戦った選手に評価していただき、これ以上ないうれしさがあります。この賞に恥じぬよう、これからも精進していきたいと思います。

海外挑戦をしたい子どもたちにアドバイスできることは、3つあります。

1つ目は自分にしかない武器を持つことです。

僕自身、ドリブルという武器で、どんな場所へ行っても自信を持って相手に立ち向かうことができました。そういった自信を持っていくことが最後、自分を信じる力につながると思います。

2つ目は自分を分析する力です。

現在の自分のプレースタイルや特徴、将来なりたい姿、理想をイメージしながら、日々どうやって練習するかを考えていくことが大事になります。

そして最後は毎日を大事にすることです。

将来なりたい自分になるために、毎日の小さな積み重ねしか、成長する方法はありません。将来の夢に向かって今努力できることを頑張ってください。

(今季の目標は)チームができるだけ高い順位でシーズンを終えることです。トップ6を目指してチームとして頑張っていきたいと思います。そして個人では、数字にこだわってゴールやアシストで毎試合勝利に貢献できるように、頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

<J1の最優秀選手賞>

横浜DF岩田智輝(優勝に貢献し、セルティックへ移籍)「選手たちから選んでいただけるのはすごく光栄ですし、すごくうれしい。(海外では)Jリーグでやっていたようなプレーに、プラス成長した姿を見せたい。自分の良さである体の強さと対人(プレー)は、負けずにガンガンぶつかっていきたい。(W杯は)すごく感動した。4年後のW杯がありますけど、その中に自分も入っていきたいと思った。メンバーに入るだけではなくベスト8、ベスト4ともっと上を目指していけるチームにするために、自分も頑張りたい」

<J2の最優秀選手賞>

横浜FC・FW小川航基(得点王でJ1昇格に貢献)「対戦相手に投票してもらえるのは、嫌な選手だったと印象を与えられていると思うので、選手としてはうれしい気持ち。僕自身シュートもたくさん打てましたし(チームが)攻撃的に出られたので、僕の決定力が生きた1年だったんじゃないかと思う。常に自信は持っていますし、J1で得点できる自信もあるし、準備もしている。常に自信を持って試合に取り組みたい。しっかりと自分たちのサッカーをすれば、上位進出できる選手のクオリティーはそろっている」

◆小川航基(おがわ・こうき)1997年(平9)8月8日生まれ、神奈川県出身。桐光学園高から16年に磐田入り。昨季J2横浜FC入りし26得点で得点王。J1通算23試合1得点。J2通算114試合43得点。186センチ、78キロ。

<J3の最優秀選手賞>

いわきFW有田稜(大卒1年目で得点王) 「選手自身に評価してもらえているのは本当にうれしい。J3で戦うとなった時も最初、自信はなかった。どうなるんだろうなと半信半疑で戦っていた。(今季)J2に上がって、自分たちはチャレンジャーとして思いっきり戦うだけなので、どれだけできるか楽しみで仕方ない。90分間とにかく走りきるところを見てもらいたい。全員が前に前に行く迫力のあるサッカー、倒れない、人に勇気や感動を与えるサッカーを僕たちは目指している。個人としては得点王をもう1度狙いたい」