沖縄春季キャンプ中のサガン鳥栖は2日、オンライン取材に応じ、新加入のFW富樫敬真(けいまん、29)が、気合の丸刈り頭で飛躍を誓った。

「6年前、横浜ぶりかもしれない」という横浜F・マリノス時代以来の丸刈りで登場。日焼けして、無精ひげもはやした精悍(せいかん)な顔で取材に応じた。「最初(散髪当初)は2・5ミリ。(丸刈りは)フレッシュな気持ちで今季チャレンジしたいと思い、キャンプ途中からしました」と話し、闘志満々でキャンプを過ごしている。

1月15日から継続中のキャンプについては「最初からいい強度でやれています。細部にこだわり、すり合わせもできている。コンディションもいい状態」で、J2ベガルタ仙台との練習試合で移籍初ゴールを決めるなどリーグ開幕へ手応え十分だ。

攻撃に関しては「クオリティーの高い選手が多いので、自分のポジショニングや動きだし次第で(クロスなどの)ボールが来る感覚がキャンプでつかめた。あとは最後ゴールにつなげるところで、より多くゴールが取れるように頑張って行きたい」と、イメージを描いている。

特に、相手守備の裏を狙う動きは得意だけに、「裏を狙うのは、相手の最終ラインを下げさせて中盤の選手のスペースを作るとかで必要ですし、すきあらばワンアクションでダイレクトにゴールにつながる動きもやりたい」と意気込む。

川井健太監督(41)も「富樫は前への推進力があり期待したい。(富樫を含む)FW3人が調子いい。誰がスタートでもいいかなと思っている」とし、開幕スタメンも示唆した。

鳥栖は昨季からサイド攻撃は強みとしてきた。そのベースを残しつつ、今季は個人技でも打開できる選手の加入で、攻撃のバリエーションも増えそう。新戦力15人を加え、川井監督が「2チームつくれる。戦力はアップしている」と話す陣容で、J1で12年目のシーズンを戦う。【菊川光一】