女子サッカーのWEリーグ新潟レディースが3日、新潟市で新加入3選手の発表会見を行った。早大から加入するMFブラフ・シャーンは「新潟でプロになれてうれしい。ファンを熱くさせる選手になりたい」と決意を口にした。

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イギリス人の父と日本人の母の間に生まれた東京都出身の22歳。なでしこリーグ1部スフィーダ世田谷FCの下部組織から早大に進み、22年は全日本学連メンバーに選出された。フィジカルの強さを生かしたボール奪取力とヘディング、局面を打開するキック力が武器。ボランチを主戦場としながらも守備的ポジションも複数こなす。「どこで出ても柔軟に対応したい。長所を磨き、1日でも早く勝利に貢献したい」。

新潟医療福祉大から加入するMF白井ひめ乃(22)は新潟の「特別指定選手」として、下部組織から昇格のMF白沢百合恵(18)は「下部組織TOP可選手」として既にWEリーグデビューしている。村松大介監督(45)は3選手に対し「点を取りたい、守りたい。サッカーの本質を忘れず、それぞれの持ち味を出してほしい」と期待していた。

新戦力を加えたチームは6日から26日まで大阪・泉南市で強化キャンプを実施。3月5日のホーム、三菱重工浦和戦で中断明け再スタートを切る。

◆23年度早大人間科学部eスクール(通信教育課程)特別選抜入試で、この日の新加入会見に臨んだ白沢百合恵(新潟南高)らWEリーグ所属および内定の5人の合格が1日、WEリーグから発表された。5人は今後、WEリーグの選手としてプレーを続けながら、通信課程で単位を取得する。特別選抜入試とは同学部が指定する団体に所属し、競技を通じて社会貢献を意識しながら大学での学びに意欲を持つ人を対象にした入学試験制度。

▼WEリーグは2日、来季のリーグカップ(8月開幕)の組み合わせ抽選を行った。12チームが2組に分かれて争う1次リーグで新潟は大宮、ちふれ埼玉、日テレ東京V、長野、INAC神戸とB組に入った。A組はマイナビ仙台、三菱重工浦和、千葉、ノジマ相模原、広島と来季から参入するC大阪堺。1次リーグは1回戦総当たりで各組1位が決勝に進出する。