ヴィッセル神戸が元日本代表FW大迫勇也(32)の2得点でJ1の貫禄を示し、J3松本山雅FCを下した。

ともに無得点で迎えた後半28分、神戸はFW大迫がFW武藤からの折り返しパスに、左足を直接合わせて技ありの先制点を奪った。その7分後にも大迫がこぼれ球に詰め、左足で追加点を決めた。

大迫は前半15分、PKを任されながらゴール枠を大きく外す、まさかの失敗で先制機を逃していた。

試合後のエースは「前半からたくさんチャンスはあったが、決め切ることができず、もどかしい時間が続いた。後半にしっかり決めて勝つことができてよかった」と振り返った。

1月の沖縄キャンプを経て、現在は神戸市内で最後の追い込みに入る。大迫は「(仲間とは)競争だと思うので、お互いがしっかりと結果を出しながら、チームが強くなっていければいい。タイトルを取るために、僕自身全てをささげたいし、全力で戦いたい」と意気込んだ。

大迫は昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表から落選し、W杯3大会連続出場はならなかった。5月に33歳を迎える今季は勝負の再スタートを切る。

なお、この日の試合にはMFイニエスタやサンペール、飯野、DF菊池ら一部主力はベンチ入りしなかった。

昨季は13位に低迷した神戸は、今季のJ1リーグ開幕戦で18日にアビスパ福岡とホームで対戦する。