J2東京ヴェルディは10日、東京・渋谷のシブヤeスタジアムで「2023 SEASON TOKYO VERDY KICKOFF EVENT」を開催した。

今季のキャプテンに下部組織生え抜きのMF森田晃樹(22)が就任することが発表された。また副将はGKマテウス(29)とDF谷口栄斗(23)が務めることになった。

以下、森田の一問一答。

-城福監督から主将就任を告げられたのは?

森田 鹿島戦の前の日(4日)ですね。

-どう言われたのか?

森田 ベテランの選手はリーダーシップが取れる選手ばかりなので。(監督には)オレとか栄斗みたいな選手がそういう役職、立場になることで個人的な成長にもなるんじゃない? って言っていただいて。引き受けさせていただきました。

-ユースでプレーしていた高校3年時以来の主将?

森田 そうですね。

-任命される予感は?

森田 ないです。マジでないです(笑い)。

-率直な感想は?

森田 『困ったな』ですね。ユースの時とは違って僕より上の人もいますし。自分は年齢が低い方なので。難しいなと思ったり。キャプテンとしてスタッフと選手をつなぐ役目もありますし、選手と会社をつなぐ役目も。責任の大きい仕事だと思うので。ちょっと悩みました。

-即答したのか?

森田 即決ではないです。5分くらい考えて。ちょっと考えさせてくださいって言ったら、監督は笑いながら待ってくれました(笑い)。

-なぜ即答ではなかったのか?

森田 それがプレッシャーに感じることもあるだろうし、悩むこともあると思う。でもそういう経験って、サッカー選手をやっていく上で、サッカー選手じゃなくても、サッカー選手を終わった後の自分のためにもなると思いましたし。今やっておくことで、のちのち自分が成長できるんじゃないかなと思って、やらせてくださいと。

-今季のモチベーションになる?

森田 (監督から)信頼してもらってると思いますし。オレだったり栄斗だったり、アカデミー出身の選手がそういう立場に就くことの意味はあると思う。モチベーションは上がりました。

-その意味とは?

森田 言葉にするのは難しいんですけど、そうやってヴェルディで育った選手がトップチームを引っ張って戦っていく。そしてヴェルディをJ1に上げる。このチームって育成が素晴らしいと思うので、(チームとして)良い感じになっていくんじゃないかと思う。

-下部組織出身で主将になるのは珍しい?

森田 小林祐希くんとか(藤本)寛也くんとか(渡辺)皓太くんもやってましたけど(東京Vを)抜けてしまったり。それはしょうがないと思いますし、人それぞれ考え方があると思うので。でも今までそういう選手がやってきて、でも移籍してしまったりして、(東京Vは)J1に上がれてなくて。僕たちがそういう立場になってJ1に上げるというのがチームにとって大きな意味を持たせることができるんじゃないかと思います。

-シーズンへ向けて

森田 ワクワクだけじゃなくて不安もありますし。いろんなプレッシャーを感じてますけど、それ以上に毎年そうなんですけど開幕戦はワクワクします。(ここ数年)出られてないですけど(苦笑)。やっぱり初戦は大事だと思うので、しっかり準備して臨みたい。

-将来キャプテンになると思っていた?

森田 思ってないですね。そういう柄じゃなかったですし、しゃべる方でもないですし。でも自分を良い方向へ変えるきっかけになるかなと思います。

-主将は試合に出続けないといけない?

森田 自分がチームを引っ張っていく上で、プレーで引っ張っていくことが向いていると思う。そういう意味で試合に出続けることが大事。それを意識してオフシーズンからプレシーズンやってきているので。今年は開幕から最後までコンスタントに出続けるようにしたい。

-今季のヴェルディの魅力は?

森田 練習強度が上がっている。球際とか戦うところ、基礎的な走るところを大事にしているので、本当にアグレッシブなサッカーができると思うし、見てて感動するような、熱くなるような試合を見せられると思います。