京都サンガに今季初勝利をもたらしたのは、若き主将だった。

MF川崎颯太(21)が後半30分に膠着(こうちゃく)状態を打ち破る先制弾。FW木下康介の左クロスをファーサイドで頭で合わせた。

「いいボールが出てきたので、先制ゴールを決めることができたのは良かったです。なかなか結果が出なくて、自分が問題を投げてはいけないと思っていた。キャプテンどうこうではなく、自分が負けちゃいけない。自分の良さが出れば、チームも良くなると思っていたので、まずは自分のプレーに専念しようと考えていました」

昨季16位で辛うじてJ1残留したチームは、今季も開幕2連敗と苦しんだ。開幕鹿島戦(0-2)、2戦目の名古屋戦(0-1)と攻撃陣が封じ込まれ無得点。若き主将のゴールが、チームにとって待望の今季第1号となった。

川崎が攻守で奮闘。チームに勢いをもたらし、後半ロスタイムにはDF白井康介がペナルティーエリア内で倒されてPKを得る。これをガンバ大阪から加入したブラジル人FWパトリックが決めて移籍後初ゴール。昨年9月3日神戸戦(2-0)以来、6カ月ぶりに本拠地で勝利をつかんだ。

就任3季目となる曹貴裁監督は「ソウタ(川崎)はゴール前に入っていく力がある。その前の木下のクロス。初先発で(木下を)使いましたけど、チームを生き返らせてくれた」とたたえた。

FW木下は昨季、J2水戸で38試合12得点を挙げ今季から京都に加わった。欧州を渡り歩いてきた経験もあり、今後も貴重な戦力として期待ができそうだ。

チームとしての歯車がかみあった貴重な白星だった。