高円宮杯U-18サッカープリンスリーグ東海が、明日1日に開幕する。県勢は昨季リーグ覇者の浜松開誠館、藤枝明誠、藤枝東、富士市立、静岡学園(2nd)に加え、プレミアリーグから降格した清水ユースとJFAアカデミー福島U-18の7チームが参戦。来季のプレミアリーグ参入を懸けて、計10チームがホームアンドアウェーの総当たりで熱戦を繰り広げる。

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浜松開誠館の攻守の要がリーグ連覇の鍵を握る。昨季2冠(県選手権、プリンスリーグ東海)の前チームから主力で活躍したDF八巻(やまき)涼真(3年)FW菅原太一(3年)の2人がチームをけん引する。

堅守が光るU-17日本代表の八巻主将は「少しずつ課題が克服され、いい流れで開幕を迎えられそう」と強調。昨季に全国の舞台を経験し「憧れから現実に感じている。先輩のように当たり前のことをしっかりやっていきたい」と語った。

昨年11月の県選手権で得点王(4得点)に輝いた菅原は、新チームでMFからFWに転向。「苦しい時に点が取れ、流れを変える選手になりたい」と抱負を口にした。昨年12月のプレミアリーグ参入決定戦で敗退(0●2昌平)。あと1歩で昇格を逃したストライカーは「まずは今年も参入戦に行く。自分が点を取ってリーグ前半から勢いをつけたい」と目標を掲げた。

開幕を1週間前に控えたチームは、全国の強豪24チームが集うプーマカップU-17(25~28日、大阪)に出場。高川学園(山口)立正大淞南(島根)京都U-18に勝ち切り3勝を挙げた。青嶋文明監督(54)は「チームの仕上がりは60%ぐらい。今後は試合を重ねて整えていく」と先を見据えた。さらに今季のチームを「課題に対し克服する姿勢が良い。選手の伸びしろは、どこにも負けない自信がある」と期待した。

リーグ第1戦はホームで富士市立と対する。開幕ダッシュを狙って初戦に全集中していく。【山口昌久】