FC東京がアウェーでサンフレッチェ広島に2-1で勝ち、リーグ5戦ぶりの勝利を手にした。
MF安部柊斗(25)、DF中村帆高(25)の同期生コンビがそろって得点。5連勝中の相手に後半は押し込まれたが、反撃を1点に抑えた。29日の次節はホームに好調の新潟を迎え、今季初のリーグ戦連勝を目指す。
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前半わずか2本だったシュートを、どちらもゴールに結びつけた。開始5分に先制点。MF松木の左からのFKに中村が走り込みヘディング。GK大迫の手をはじいてネットを揺らした。続く28分に安部が追加点。右サイドでボールを持った中村からの折り返しに、右足ダイレクトで合わせた。「枠に入れることだけ考えた。(ゴールに)流すだけだった。(中村)帆高に感謝したい」と振り返った。
相手は公式戦5連勝中の広島。同38分に1点を返されると、後半は防戦一方に。試合を通じてシュート3本に抑え込まれた。終盤は5バックにし、なりふり構わず守備を固めた。試合終了の笛とともに両拳を力強く握った安部は「みんなの力を振り絞った結果」。どんな形であれ、1カ月以上遠ざかっていたリーグ戦での勝利。かみしめた。
あうんの呼吸で追加点を生んだ中村と安部は明大時代からの同期生。東京五輪世代で2人とも候補に入っていたが、本大会出場はならなかった。25歳になり「自分がチームを引っ張っていかないといけない思いがある」と安部。中村も今季、3月12日の横浜FC戦で人生で初めてキャプテンマークを巻いた。東京の中核を担っていく2人が、強敵撃破の立役者になった。
序盤は負傷者が続出したこともあり苦戦した。9日の湘南戦で復帰した安部ら戦力が整い、上位勢とも互角以上に戦えることを証明した。次節、勢いに乗る新潟をホームでたたき、上昇気流に乗る。
○…日本代表DFバングーナガンデが広島戦で復帰した。3月28日の国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦で右膝を負傷して戦線離脱していたが、この日、後半22分から左サイドバックでピッチに立った。「流れを変える意味でも重要な1戦」と復帰へ意気込んでいた21歳が、攻守にアグレッシブさを見せて復活をアピールした。
○…サンフレッチェ広島は、勝てば首位の可能性もあったが7試合ぶりの2敗目を喫し、連勝が5で止まった。連勝中は計2失点だったが、この日は前半28分までに2失点。主将DF佐々木は「セットプレーが痛かった。もったいなかった」と松木のFKで先制を許したことを悔やんだ。



