鹿島アントラーズが、FW鈴木優磨(26)の1得点1アシストでアルビレックス新潟を下し、連敗を4で止めた。リーグ戦の勝利は3月4日の横浜FC戦以来。

約1カ月半ぶりの勝利に、岩政大樹監督(41)は「大きいと思っているが、勝っていかないと同じこと。現場の監督としてまだ大きいとは言い切れないが、勝たないと響かない言葉もある。その点では貴重な1勝になったと思う」と話した。

この日は、惨敗した15日のヴィッセル神戸戦から先発を3人入れ替えた。システムは4-4-2。2トップの一角に入ったFW垣田裕暉、2列目の左に入ったMF仲間隼斗、2列目右のMF名古新太郎は今季初先発で、鈴木以外、前線を入れ替えた形だ。

岩政監督は、仲間と垣田は試合前日の練習で急きょ、抜てきしたことを明かし「最終的には、感覚。毎晩寝ながら考えてきた」。3人とも、攻撃のスペースを使う特長があり「走ってみることで見える景色がある。走ることが体に染み付いている選手。うまくはまるだろうと組み合わせて選んだ。あとは、メンタリティー。苦しい状況で乗り越えてきた選手たち。この苦境で選手を引っ張って乗り越えてくれるところも含めてです」と抜てきした理由を話した。

鹿島伝統の「4-4-2」だが、サイドからのクロスだけでなく、攻撃エリアで複数の選手がパスをつなぎ、相手の守備陣形を崩す新しい形も見られた。岩政監督は「(敵陣に)入り込んだところの絵はいくつかできてきた。今日起用した選手がよくくやってくれた」と手応えを口にした。