湘南ベルマーレがホームでアルビレックス新潟と2-2で引き分け、リーグ戦の連敗を5で止めた。エース町野修斗が先制点を決め、4月23日の名古屋グランパス戦以来の勝ち点を獲得した。

序盤からアグレッシブに戦った。前半開始50秒、攻め上がったDF杉岡大暉が素早くクロス。相手DFがハンドを誘い、PKを獲得して、同2分に町野が落ち着いてゴール左に決めて先制した。おなじみの「忍者ポーズ」を披露し、ホームのサポーターと喜びを分かち合った。

町野は高校時代から公式戦でPKを外したことがないといい「いつも通り自分の蹴り方で決められてよかった」と淡々と振り返った。

今季8得点とコンスタントに得点を重ねているが、「勝ちにつながっていないので、勝ちたいですね」と満足はしていない。この日、シュートはこのPK1本に終わったが、11キロ以上走破するなど体を張った。「勝ち点1で連敗を止められたというのは、ポジティブに捉えていくしかない。次の試合が大事になってくる」と次を見据えた。

チームは前節のサンフレッチェ広島戦に0-1で敗れはしたものの、1人少ない中で奮闘し、復調の手応えをつかむきっかけとなった。さらに開幕戦でハットトリックを達成したFW大橋祐紀が負傷から約3カ月ぶりに復帰するなど好材料がそろってきた。

町野は、チームを勝利に導けば、日本代表への復帰も近づくと考えている。「自分の結果とチームの結果が上向きにならないと注目されないし、いい捉え方をしてもらえない。チームを勝たせたい」とエースの自覚を示した。【佐藤成】