いわきは、熊本に0-4と大敗。4試合ぶりの黒星を喫した。

前節、2位東京Vを相手に無失点で引き分けた集中力は見る影もなかった。前半16分、自陣ゴール前でボールを奪ったものの、すぐさま奪い返され先制点を許すと、同22分には右CKからヘディングシュートを完璧に決められて0-2。立て続けに得点を許し、焦りが出たのか、以降、反撃に転じるも、チャンスでラストパスがつながらないなど精度を欠き、2点ビハインドで前半を終えた。

村主博正監督(46)は前半を振り返って「ボールから目を離したり、切り替えが遅くなったりというシーンが多かった」。ハーフタイムには選手に「0-2になるような試合か?」と問いかけ、奮起を促した。後半42分には途中出場のFW吉沢柊(24)が、浮き球をゴールに背を向けながら胸トラップし、振り向きざまにボレーシュート。この日最大の決定機だったが、ボールはゴールポストを直撃。後半だけで10本のシュートを放ったが、1点が遠く、熊本には後半もしっかりチャンスをものにされ、2点を献上。指揮官は前半の集中力を欠いたプレーをふまえ、「自分たちでゲームを手放してしまった」と悔やんだ。

7日には徳島との天皇杯2回戦、11日には山形との東北ダービーの2試合が控える。タフな日程だが、同じ轍(てつ)は踏みたくない。集中力を高め、この2戦でJ3自動降格圏脱出の糸口をつかむ。【濱本神威】