サッカーで全国高校選手権3度制覇の名門、東福岡の志波芳則総監督(72)が、部員への体罰の責任をとり、寮長と総監督を引責辞任していたことが14日、分かった。

同校の山口健吾副校長(71)によると、志波総監督は5月18日に寮内で、何度も時間厳守を怠った部員1人について、ほおを平手で1回たたいた。その後、生徒本人や保護者に謝罪。そして、責任をとり、6月5日に寮生200人を束ねる寮長と総監督の辞表が提出され、学校側も受理した。

志波総監督は、同校を全国強豪校に育てた名将として知られ、元日本代表のDF長友佑都、MF本山雅志、FW山下芳輝ら多くのJリーガーを輩出した。

多大な貢献者が同校を去るにあたり、山口副校長は「辞めさせることは考えていなかったが、本人が潔く辞表を出されたので、学校としては残念だが受け取った」と話した。

同校は、高校年代最高峰のリーグ「U18プレミアリーグ WEST」に所属する強豪で、今夏のインターハイ(高校総体)出場権も獲得していた。