アルビレックス新潟の松橋力蔵監督(55)が、来季も続投することが15日、分かった。近日中にクラブから正式発表される。

横浜F・マリノスから21年にJ2新潟のコーチに就任。22年に監督に就任すると、いきなりJ2優勝、J1昇格に導いた。プロの監督業2年目の今季は第32節終了時点で10勝11分け11敗の勝ち点41で10位。残り2試合で9位川崎フロンターレまで勝ち点3差と、ひと桁フィニッシュを狙える位置につけている。

ボール保持率を高めながらゴールに迫る攻撃的スタイルをチームに浸透させ、進化している。J1復帰の今季は開幕から7得点4アシストと攻撃をけん引したMF伊藤涼太郎(25)が今季途中にベルギー1部シントトロイデンに移籍した。だが、巧みな選手起用でエースが抜けた穴を感じさせない戦いを繰り広げた。

チームマネジメント力に加えて選手の個性、新たな可能性を引き出す。GK小島亨介(26)は10月、約4年ぶりに日本代表に復帰。MF三戸舜介(21)はU-22日本代表に安定して招集され、三戸と同じくプロ3年目のMF小見洋太(21)も9月の杭州アジア大会を戦ったU-22日本代表に招集された。また、左サイドバック(SB)渡辺泰基(24)をセンターバック、右SB長谷川巧(25)を1列前のウイングで起用するなど、新たな役割を与えながら強化を進める。

6季ぶりJ1を戦うチームはここ7戦は負けなし(3勝4分け)。残り2試合で好調を継続し、来季への助走とする。