J3でJ2ライセンス不交付のFC大阪がFC今治に1-3で逆転負けし、勝ち点53のままでJ2自動昇格圏内の2位になる可能性が消えた。この結果により、J2を21位で終えた大宮アルディージャのJ3降格が決まった。来季は初めてJ3に参戦する。

今季の大宮はホームで開幕から4連勝を記録したが、アウェーで6連敗。4月12日の群馬戦でホーム初黒星を屈すると、以降はクラブワーストの15戦勝ちなし(2分け13敗)で最下位に低迷した。

5月中旬に相馬直樹監督が解任され、原崎政人ヘッドコーチが監督に昇格。新監督は18歳のDF市原吏音(大宮U-18)など若手を積極的に起用し、大卒新人のMF高柳郁弥、FW室井彗佑(ともに東洋大)らも台頭した。9月24日の徳島戦からは4連勝とシーズン終盤に巻き返したが、及ばなかった。

クラブは05年のJ1初昇格から10年連続でJ1に在籍。MF家長昭博(現川崎F)が11ゴールを挙げた16年には5位に躍進した。だが、17年に最下位でJ2に降格すると、20年からは15位、16位、19位に低迷し、今季はJ3自動降格圏の21位に終わった。

J1経験チームがJ3降格は、大分トリニータ、松本山雅FCに次いで史上3チーム目の屈辱となった。

 

◆J2クラブ・J3クラブの入れ替え

(1)J2における年間順位の下位2クラブがJ3に降格し、J3における年間順位の上位2クラブがJ2に昇格する。

(2)前項の定めにかかわらず、J3における年間順位の上位2クラブのうちJ2クラブライセンスの交付判定を受けていないJ3クラブがあった場合は、当該J3クラブはJ2に昇格できない。

(3)J3における年間順位の上位2クラブのうち1クラブのみが前項に該当した場合は、第1項の定めにかかわらず、J2における年間順位の最下位のJ2クラブのみがJ3に降格する。