昨季天皇杯覇者の川崎フロンターレがJ1王者のヴィッセル神戸を下し、21年以来の大会制覇を成し遂げた。

敗れた神戸の吉田孝行監督(46)は「前半からある程度、自分たちのサッカーはできていたと思うが、やはりサッカーは点を取って勝つスポーツ。フィニッシュの精度を上げていかないといけない」とチャンスを作りながら無得点に終わったことを敗因に挙げた。

この試合ではFW宮代大聖(23)、MF井手口陽介(27)やDF広瀬陸斗(28)といった新戦力を途中からピッチに送り出した。彼らの仕事ぶりについては「自分たちの特長を生かしながら前進していくという中で、良いものは見せてくれた」と手応え。指揮官は「(修正は)十分、可能。これで満足せずに、1人1人が良くなっていくことが大事」と話した。

続けて、王者として臨むリーグ戦に向けても「連覇できる立場ではあるが、自分たちは常にチャレンジャーだと思っているし、そういう気持ちでやらないと今日のように負けてしまう」と、開幕節の24日ジュビロ磐田戦(ヤマハ)を前に気を引き締めていた。